作品名:遺跡博物館
作品総数 A1×17枚ケント紙 模型1500×1500
制作日数 制作2ヵ月
設計の経緯
熊本大学建築学科伊藤研究室で行っている古代ギリシア建築の研究の一環で訪れたメッセネ地方の
博物館移転計画に伴う計画案である。
実際に約50日間の古代劇場の実測調査に参加させて頂き、博物館問題を卒業設計として取り上げた。
設計概要(コンセプト)
現在、古代都市MESSENEには、小さな博物館があり、村の集落から、少し離れた場所に位置する。
大規模な発掘調査により、出土した遺物を展示するスペースとしては小さく、博物館の移転計画が取り上げられ始めた。
また、近年では、ギリシア内外のメディアから、発掘に関して、大きく取り上げられており、観光客の数は年々増え、
博物館自体の充実が求められ、今回の設計に至る。
古代都市MESSENEは、今も、昔からの住民が住んでおり、彼らの民家は、アクロポリスの傾斜を利用し、建っている。
そのため、多くの住民は、遺跡を眺めながら生活している。しかし、以前は、古代遺跡で都市を形成し、
周りに多くの民家が存在していた。
この都市が、成立に至った要因の一つとしては、泉(水)が存在していたからであろう。
しかし、いつからか、水の需給が行き届かなくなり、都市の規模は減少に追い込まれていった。
そして、水が確保できるアクロポリスよりの民家の集落が形成されていったのだと推測される。
そのため、古代都市MESSENEの民家と遺跡の関係は特徴的な要素を持っており、この特徴的な傾斜を利用し、
民家と同様の要素を取り入れ、ここに、遺跡を眺める博物館の設計を行った。


